雑感

 2004年 6月 3日、25日 歌舞伎座 夜の部

 
傾城反魂香〜吃又    海老蔵襲名興行の盛り上がりのため、希望する席がとれず、難儀しました。 2回逢瀬のうち、三階からと、1階二等のうしろーの方からの観劇でした。 と、遠いわ。。いや、そりゃ、又平さんはすんばらしかったけど。 襲名興行の派手やかさの中に、吉右衛門劇団が地味目に得意演目を単独上演。 のような感なきにしもあらずで、襲名のわくわく感からほんのちょっと浮いたよな気もしました。
 んでも、吉さま又平さんと、ジャックおとくさんのコンビは最強。おとくさんの台詞が小さくて、 遠くからでは聞きづらくても、性根としては、又平さんらぶらぶな女房さんだったので私は満足。
    んで、いつもながら、物見のときにまばたきをしない又平さん。おそるべし。  いつもながら客席で同じ時間、まばたきせずに見つめたおうそうと画策するもできたためしなし。      ま、当然か。(^_^;)  一途な男なんですわねぇ。又平さん。一途っていうか、思いつめたらちょっと怖いがな。っていうか、  いっくら、欲しくて欲しくてたまらない土佐の苗字を許してもらえないからって、尊敬、畏敬する  師匠の庭先で、夫婦そろって自害しよう!っつーその心根がおそろしや。  女房止めたれや。一歩間違ったら、とても嫌あな夫婦に見えてしまいそな、又平、おとく、  とこととん思いつめカップル。吉さまあんどジャックなんで許す。   
 双方ともに、自虐的(?)なタイプゆえ、良いときはいいけど、悪いときには真っ暗な夫婦  生活を送っていそうだ。。  で、良いか悪いかわかんないけど、又平さんが自害しようとすると  おとくさんが、「私もいっしょに死にまする。。よよよ。。。」これが、ちょっとリアルかなあ。     芝居の流れ的には自然なはずなんだけど、やけに生々しい。  吉さまとジャックで、めろめろな心中ものなぞ観たいかもと、今、思いました。  歌舞伎で心中ものだと、上方系、なよなようじうじ男さんが多いんでなんかいい作品ないかしらん。     恋愛の悲劇を描く歌舞伎って、アタシの浅い知識では、どんなのがあるかわかりませんが。   
    で、心中ものではないけれど、井伊大老、観たかったなーなーなー。  吉さま直弼でっ!記憶に美化されてるかもしれないけど、  まつりごとや、日本への信念もさることながら、お静の方への愛情迸る井伊直弼さんだったんだから。  新歌舞伎、あまり得意でないけれども、記憶の確認のためにも、是非観たかったのにのに。。  くどいけど、吉さま井伊直弼で!どうどう。落ち着け自分。   で、この夫婦の執念深さには、ちょっと疑問符もあるのだけれども、ラストの苗字を許されて   嬉しくて嬉しくて、スキップスキップで、おとくちゃんと仲良しこよしでの引っ込みが   あまりにも幸福で楽しくて嬉しくて可憐なので許す。これから、敵方にとらわれてるお姫さまを   救出しにいくんだから、浮かれてばっかもいられないと思うんだけど。   ま、それも、芝居楽しい引っ込みだから許す。はい。(なんかエラソーですんまそん。。)
   助六由縁江戸桜 くわんぺら門兵衛     砥の粉がきつすぎないっすか?まゆげがぶっとすぎないっすか?   出番、少なすぎじゃないっすか?襲名のお付き合いだから仕方がないかあ。   くうわんぺらさん。砥の粉のきついキレイくないお顔でも   白塗り助六さんは見ず、あなただけを見つめておりましたけれども。
 2004年 7月 3日(板橋文化会館)18日(アミューたちかわ)30日(鎌倉芸術館)三公演とも夜の部
 双蝶々曲輪日記 〜引窓〜  なにはともあれ、南与兵衛さんの笑顔に救われました。  夏の巡業、今年は猛暑。最寄会場に辿り着くだけでも、根性なしのアタシには辛い。  しかあし、今まで、放蕩もしちゃって落ちぶれちゃってたけど、郷代官の職をもらい、  嬉しさ1000%で帰ってくる与兵衛さんの1億弗笑顔を見ちゃった日にゃあ、  浮世の不幸を一瞬忘れます。それだけです。他には何ももうしません。
 母者人が病弱まではいかなくても、もうほーんの少し、弱々しく、いかにも歌舞伎の  年老りた女の人に見えればいいなあとか、  都さんも悪くはないんだけど、もーすこうしだけ体型すっきりした方がよくなーい?  とか、濡髪さんが、心技体がもうすこうしだけ大きくて、もうすこうしだけ華があって  美しかったらいいなあとか言いません。ええ、言いませんとも。書いてますけど。
 なんせ、南与兵衛さんも役として悪くないのですが、吉さまの角力姿は、美しいものねぇ。  大きくて、立派で、美しく、色っぽく、したたるような男振りだものねぇ。  宇宙一の角力姿だものねぇ。  でも、南与兵衛さんの笑顔と、心地よい台詞を堪能したので文句は言いませんよ。  南与兵衛と濡髪さんの2役を時間差とかじゃなくて、分身の術で同じ場面にちゃんと  吉さま与兵衛さんと吉さま濡髪さんが存在してやって欲しいなんて言いません。  書いてますけど。  ‥もうええっちゅーねん。。(^_^;)
 6月、7月の観劇雑感  
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