12月 5日
『第26回 吉右衛門を囲む会』
都内某ホテル:平安の間
舞台は、先月11月で終わり、10月でお姿拝見の今年の納めかと思い、宗吾ととさまを目に焼き
つけた。が、しかあし!我慢できずに11月松竹座のチケットをチケットホン松竹に発作的に頼んで
しまったのが11月初め。なのに・・・囲む会のお知らせが来たのはその数日後。「うう、どーしよ
う?大阪へ行くのでお金がかかる・・嗚呼、12月にお会いできるなら松竹座我慢すればよかった」
などと罰あたりなことが浮かびながらも、実は今回の囲む会は二年あまり振り・・・行ってきてしま
いました・・・年を越せるのかいな?私・・・
朝から冷たい雨、朝風呂してブローも気合いを入れた。あれとこれと準備万端。なのに、会場まで
の時間を読み違えて、やっとこさ着いたのは開会時間をちょいと過ぎた頃。受け付けロビーにはすで
に人影もまばら。まずい・・受け付けで慌ただしく、会費を払い、「席順の抽選の番号札をお取りく
ださい」と言われるも、ちょっと遅刻もし、気合いを入れたブローも乱れかかってブルーモードに入
りかけていた私。「後ろの方の席で、お話が聴けて、遠くからでもお姿が見えればいいや」と弱気。
なのになのに、案内されたテーブルは一番前の演壇の吉さまの真ん前・・・チョーチョーチョーラッ
キー♪しからば、今年最後の吉さまのお言葉の数々、お伝え申し上げまする。ボーッと見とれていま
したので覚えているところだけですが・・・(^^;
着席すると、司会の葛西アナと吉さまが並んですでにお話が始まっている。あうあう近い。至近距離
な、なんと吉さまのお顔が「カビ生え巨大大福餅×不精髭○」気を取り直して、話に集中しようとする。
ふむふむ。12月はお休みゆえ
吉さま:どれくらい伸びるかなと思って、伸ばしております。娘たちには、おだてられて、ジャン・
レノみた〜い。と言われております。皆さんの前で申し訳ないんですが
葛西アナ:いえいえ、格好いいですよ。ね、皆さん、貴重な姿ですからカメラお持ちの方はぜひ撮っ
てらしてください。でも本当に格好がいいですねぇ。一緒に並ぶの嫌なんですよ。女性にはもてても
男性から恨みを買いますよと笑いをとりながら<一年の舞台を振り返る>へ進行
一月歌舞伎座:襲名興行でしたしねぇ、初芝居は独特のものがありますし、あと彼(仁左衛門丈)も
大病を克服しての襲名でしたし。彼とは同い年で、実はあちらの方が何日か先輩で心の中では「先輩
叔父さん」と思っております。本当に同年代として大病を克服されての襲名は嬉しかったですねぇ。
二月御園座:「引窓」の与兵衛。現代には通じないかもしれない、親子の情愛や、なさぬ仲の兄弟の
仲にも愛情や礼節がある。人の情みたいなものがたくさん詰まってるお芝居ですねぇ。
四月歌舞伎座:中村会での昼夜四役の忙しさに対し
葛西アナ:たくさん出番がおありになって、こう、役の切り替えなんかは難しくないですか?大蔵卿か
ら醜女へとか。
吉さま:いえ、僕は役の切り替えとか、拵えを何回も替えたりするのは大丈夫なんですが、ただ、座
頭のようになってますんで、そちらの方が・・・精神的に。体は全然大丈夫でございます。
五月宮島:ご覧のように体が大きいので、老母の哀れさが出るか心配でしたが、屋外で自然の背景で
あれば溶け込んで、僕のような者にも出来るかなぁと思いまして。
六月〜七月鬼平:
葛西アナ:京都南座から始まって、巡業へ。私は仙台で拝見しましたが、男性ファンが多いんですよね。
ほんとに男女問わず、人気があって。
吉さま:そうですねぇ。いえいえ葛西さんは全国区ですが、私は地方区ですから
九月〜十一月:
葛西アナ:そして9月から11月までずっと舞台で、初役で初代の当たり役の清正、佐倉宗吾があり
ましたがおやりになりたかったんでしょうね?
吉さま:ええそれは、初代の当たり役ですし。ただ、清正なんかだと髭をつけてもフケ(老け)が足
りないんですよねぇ。(と頭をかく仕草を(^^;)老いてはいるけども勇猛な武将ですし難しかったで
す。
葛西アナ:聞くところによりますと、清正では何か初代の使われてたものをお使いになったんですって?
吉さま:はい。ええ。秀吉公から拝領の懐剣ですね。初代がご贔屓さまからいただいたとかで。
葛西アナ:本身だそうですが?重いんですか?
吉さま:ええ、そうです。そうですね。ズッシリときますね。実際に使うわけではないんですが、やは
り本物を身につけてると気持ちが違いますね。で、本身ですからちょっと抜いて触れてしまっただけで
もシュッと切れちゃいますから、指をちょっとやっちゃった(切った)時もありましたね。
葛西アナ:佐倉義民伝もおやりになって、あの子別れのとこで泣いちゃうんですよね(客席に向かって)
しかし、あれ雪だから悲しいんであって、かんかん照りでは悲しくありませんねぇ。
吉さま:そうですね、あれがまぁ日本独特の・・・あれが雨でも風でもましてやかんかん照りでもダ
メでしょうね。赤道直下の暑い国などでは考えられないことですねぇ。
葛西アナ:また、先月の松竹座では昼夜四役で、昼は花桐いろはと一本刀、夜は一條大蔵譚とお土砂
を出されてますね。
吉さま:まったく幸せなことで、一條大蔵譚も「檜垣」つきのをやらせていただきましたしね。
その前の月にスーパー歌舞伎が連続でありまして、11月の後は、なんですか、ジャニーズjrとか
のミュージカルとかで、その谷間にね、何とか這いあがるくらいは出来ました。
来年一月の演目について、
葛西アナ:一月は、石切梶原と山陰右京の奥方玉の井、また、当たり役の河内山ですが。
吉さま:梶原というのは二股武士で、人に売る刀で手水鉢を切って、そのままにして行ってしまう。
考えたら、とんでもないつじづまの合わない話ですが、気分のいい芝居として、深く考えず、観てい
ただきたい。
河内山は人を騙す・・・嘘をつく役で、僕は正直で全然嘘がつけませんから・・奥さんにも嘘ついた
ことありませんし・・(会場入り口に立ってらっしゃる奥さまの方を見る(^^;)役の上で舞台の上で
だけでも啖呵を切って、嘘をつきたいです。
ここで、吉さまいったん退場されて食事になるのですが、退場の前に、葛西アナを紹介。「公私と
もにお世話になりまして。本日は司会をしていただいて、ありがとうございます。」そして、このいっ
たん退場の吉さま、マイクのコードに足がからまってしまい、会場と葛西アナから「あ、危ない」との
声。お茶目だ(^^;
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