煙管の口元

9月 2日 8日 11日 19日 22日 23日 25日 歌舞伎座 夜の部

 道玄・梅吉  =富十郎丈  松蔵     =吉右衛門(さま)  お兼     =宗十郎丈  伊勢屋与兵衛 =又五郎丈
   初めて観る「加賀鳶」いへ、今月の吉さま演目はすべて初めてですけど、「加賀鳶」っ て有名なので、大体の粗筋や木戸前の勢揃い、道玄さんのキャラとか多少は知ってたん です。がっ、世話物にはとんと不慣れな私。 ・・・気絶しました。(^^;どーしても長屋の場と質店の吉さま=松頭が出てらっしゃ る頃まで毎回ちょっと落人に。。観る前から、写真やキャラ的にどーも道玄さんが苦手 なアタシ。トミーの名演にも、とゆうか名演ゆえに市井の悪党按摩、助平で金のためな ら人殺しもするけど、どこかしら憎めないふてぶてしく人間臭い人物像。また、とみー が、はまっていて、どーげんハゲヅラ(勝手に命名)もぴったり。踊りで鍛えられた子 持ちししゃものようなおみあし。70歳になられたとは思えないぴかぴかの頭と同じく らいにツヤのあるお顔。そして、あのシャキシャキした科白。当たり役なのでしょうね。 でも、気持ちだけは夢見る乙女の私。ちょっと生々しいのよね。もちろん、道玄として の嫌らしい感じは出ていても、下品にはなっていない。滑稽な表情をしながら、ところ どころに人殺しまでしてしまう悪党の凄みもある道玄さんでしたが。私的には吉さま= 道玄さんは観たくない。。ような。。お演りになれば観に行ってしまいますが。。
 で、木戸前の勢揃いは役者一人一人の見せ場のよーにそろいの着物に揃いのはっぴ。 かっちょええことはかっちょええんですが、なんか、、いなせな鳶には見えないよう な人もいらしたような。が、あれだけの数の男性がずらっと並ぶ姿は、やっぱりゴー ジャス。うんうん、松頭いい男〜♪はっぴに短めに着た着物姿、黒足袋、お茶の水の 場での裾を短めに着た姿。質店での羽織を羽織った着物姿。時代物の裃や長袴もいい けれどもああいう江戸の町っ子の姿いいですねぇ。鉞髷は正面から観ると黒鉛筆が乗っ てるみたいなんですけど、髷が太いのは野暮だったんですね。それともあれにはもっと 意味が?
 と、私が一番ドキッとしたのは、質店で、お兼、道玄、松頭で芝居をしていて、3人 ともに煙管を使ってますが、松頭吉さまの煙管の口元♪かっこいいんですなぁ、、これ が、、、(*^^*)歌舞伎役者さんて小物扱いが上手いわぁ。こうスッと煙管の吸い口を口 元に・・・舌先がのぞく。ゾックゾクしました。はい。すみません。不純ですか?不純 なんですぅ。お兼もはまり、道玄もはまり、松頭吉さまも初役と思えぬほどはまってい た。宗十郎丈も初役とのこと。はまってました。昼の藤岡の殿さまのように品のいい遊 び心もある役も好きだけど、お兼は、、、はまりすぎって感じでした。あ、あと忘れちゃ ならない伊勢屋主人、一度目に観たときはそー感じなかったのですが、あの小柄な体な のに立派で品があって、色気はあるけど、年端もいかない小娘に手を出すような野暮は しない。という感じが素晴らしかったです。この配役ってかなりいいのじゃないでしょ うか?
 でも、やっぱり落人しちゃったなぁ。。8回とも同じようなところで。。松頭吉さま の意気でいなせないい男ぶり、かっちょよかったけれども、やっぱり、アタシは・・・
白い吉さまが好き!
・・・・・結局、千穐楽後の感想文となってしまいましたわ(^^;    ( 9月27日 夜)
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