選挙が…選挙が…選挙が…


 2002年12月25日 パルコ劇場
 
          
 小学生低学年から50代まで、幼馴染の2人がかわしあった手紙の数々。  それが、ラヴ・レターズ。 んまっ!ハズカシ!というわけで、アメリカンなのです。アメリカンの翻訳なのです。 アンディーとメリッサは、2人ともいいとこの、ぼんとじょじょです。メリッサの家のが 金はあります。でも、家庭環境は、ぐずぐずです。お母さんは、男運にめぐまれません。 離婚して、アルコール依存症っぽいです。再婚すると継父はメリッサに性的虐待するよな とんでもねーやろーです。んで、また離婚です。 元来の性格プラスそんなこんなで、芸術家肌のエキセントリックな女性となっていきます。 アンディーは保守派です。家庭環境も保守的に良好です。男と女という究極の正反対の特 性の上にすべてが正反対の2人の物語です。はい。
アンディーは、共学の小学校から→男子校(中、高)イェール大学→海軍→海軍中尉 ハーヴァード法学部大学院→最高裁判所の仕事(弁護士?検事?)→政治家に。 下院議員(?)→上院議員。  海軍で日本滞在中、ゲイシャガールと真剣な恋愛に落ちるもWASPの閉鎖的な上流階級で、 敗戦国のしかも、水商売のアジア女性との結婚を望むべくもなく、破局。しかし、一切を 語らず。苦しかったらしい。 法律関係の仕事をしてる時に結婚して、三人の男の子!の父。妻はジェイン。退屈なくらい家庭主義。
メリッサは、共学の小学校から→女子寄宿学校(修道院系がちがち窮屈学校、退学させられては 転々とそれ系の中、高)→女子大→イタリアへ留学→帰国。アンディーが日本滞在中に結婚。 二人の娘を産むも、離婚。娘は夫側へ引き取られる。面会権を得るも、アルコール依存症になり、 精神にもちと支障をきたし、金持ち用の療養所へ、シャバに出ると個展を開いたりもするが、こ とごとく花開かず。留学時には賞もとったのに。うまくいかない。 あいまあいまに火遊びのよな恋愛沙汰をするも再婚はせず。 結局は、エキセントリックさとアルコール依存症と精神の哀しみのため、自殺。
 でー、思春期から大学時代に男女関係の寸前まで行くんですけど、結局・・・ 初めて結ばれたのは50代!になってからなんすよ。で、燃えに燃えて、上院議員になって いたアンディーのスキャンダルとして騒がれて、破局に至るまでは、あっという間。 んもー、それでさ、メリッサは、夢中っすよ。アンディーも夢中だけど、そこはそれ、男は 社会的動物ですし、しかも筋金入りのコンサバティブ。ずーっと真面目人間。家庭や、選挙民 とメリッサとの関係との板ばさみになり、別れる決心を。んが、手紙は続けよう。。と。 ざけんなよ。(^-^; で、逢いたい逢いたい逢いたいのよ〜のメリッサに対し、次の選挙が迫ってんじゃん。。。 選挙が・・・選挙が・・・選挙が・・・(←この台詞迫力でした。。) これを「舞台が・・・舞台が・・・舞台が・・・」って 置き換えて聞こえてしまったアタシは・・・おバカな吉キチです。
 そしてやっぱり、小学生から思春期を朗読だけで表現するっつーのは無理があります。 小学生のアンディー吉さまは、子供言葉と棒読みは紙一重って感じでした。メリッサの方は それなりに子供っぽく、小生意気な上流階級の少女って感じがしました。ま、女の子のが 子供の頃からおませだからね。子供でも、大人のよな口のきき方をすぐ学びますし。 それが、そうねぇ。やっぱ、海軍さんで日本滞在中にゲイシャガールと恋仲になってきて からあたりからがぐー。いや、思春期から青春時代もよいのよ。喧嘩したり仲直りしたり ジョークもいっぱいで笑えたし。
 最高なのは、最後の方の、50代不倫カップルになってからかな。 今度こそ赤い薔薇の花束の意味を間違えませんよ。 百回だってと張り切って…  それからは まー、寸暇を惜しんで逢う逢う。いっそがしい仕事のあいま、しかもバレないように。 飛行機から降りたら直行。 青春時代に戻ったかのよな2人。そして、スキャンダルとなり、逢いたい一心のメリッサ、 お互いに我慢です。のアンディー。マスコミから電話がきたら?(メリッサ) 無視です。(アンディー) って感じ。 逢えなくなって数カ月、やっとこさ逢えたときには、アンディーは別れ話を持ち出したのです。 メリッサは、壊れます。居所がわからなくなり、めっけたときには、またまた金持ち用療養 所でした。そして、アンディーが逢いにいくことを告げると、今度は逢いにくるなといいます。 わかるなあ。アンディーさんよ、そりゃないっしょ。もー、別れを告げられたときに、メリッサは、 投げちゃったんだと思うな。いろんなこと。そして、切れちゃった。で、醜く、だらしない、金 だけは持ってる、鼻持ちならない中年女になっちゃった。そんな姿を見せたくない。 それに、その時だけ逢いにきてくれてもしょーがないんだよ、ずっとずっと傍にいてくんなきゃ 蛇の生殺しなんだよ。アンディーさんよ。(…落ち着けアタシ(^_^;)) そして、自殺・・・
 最後の場面で、メリッサを失った喪失感と哀しみと絶望を読み上げるアンディー。 魂だけとなったメリッサが傍にいる。たぶん、おそらく、きっと、絶対、結婚したら、うまく 添い遂げはできなかったろう2人なんだけど、それでも、というかそれだからこそかけがえの ない2人の絆だったんだろうなあ。メリッサを失って、これからどう生きていったらいいのか。。 と絶望に落とされるアンディー。ま、実際は、魂がぬげからみたくなっても上院議員の任期を まっとうして、子供も立派に成人していき、ひとりの妻と死ぬまで添いとげんだろうけどさ。    それでも、何かが違う。妻、子供、友人、どんなに愛するものに囲まれて笑っていたとしても、 その中に喪失感100%の空洞ができちゃう。でも、ほっとした心持ちもきっとあると思うけど。 そして、メリッサは、 大丈夫よ、アンディー。 ありがとう、アンディー。 って。そして幕…  嗚呼…
 なんつーの… 身につまされちゃってねぇ。こりゃ、女には身につまされまくりすぎちゃうんじゃないかなあ? 吉さまのことは好きだけど、吉キチではないカブキチさんと一緒に行ったのね、終演後、ぷち 忘年会してさ、コーフンしてしゃべったけど、やっぱ、彼女も“身につまされ”コーフンして ましたもの。。そんなわけで、感想文を書く気持ちになるまで、年が明けてしまいまひた。  それとねぇ、実際はわかりませんが、想像的には、素の吉さまとアンディーって共通してる 部分がとってもあるよに感じたのね。それで、余計にねぇ。。なんせ、 選挙が…選挙が…選挙が… が、 舞台が…舞台が…舞台が… に、 聞こえたアタシですから。。あっはは。  麻実れいさんとのコンビネーションはとってもよかったです。女臭くない美貌ですし、 当然ながら上手いものねぇ。吉さまと伍してっていうか、部分部分では、吉さまをリード するよな芝居ぶり。上背もあるすらりとしたスタイルだしね。  と、カーテンコールで、腕を組んで引っ込んだり、も一度アンコールで出たときには、 吉さまを抱擁したり、外人さんのよでかっちょよかったです。 吉さまは、ほぼ素に戻って照れくさそうでいつつ、嬉しそうでした。 たぶん、この先、このコンビでこの芝居(朗読)をなさる確立は低いと思うので すんごい貴重なものを観させていただきました。 やっぱり、役者は台詞で酔わせてくれなきゃダメよねぇ。(私的には) では、またまた「ラヴ・レターズ」の本を読み返してみようと思います。はい。
 あ、ちょっと待った。なんせ、アメリカンの翻訳なので、カタカナがたっくさん出てきま して、地名だの人名だの学校名だのね。そこにもってきて朗読劇だから、ひとりずつの台詞 が多いのよ。ゆえに、さすがの、吉さまも、麻実さんも、かんだり、とちったりしてました。 「手紙を書くのうまいんですから。」を“下手なんですから”って言っちゃったり、 すんごい楽しみにしてた「百回だってと張り切って…」もかんじゃったり。 エトセトラだったり。ま、それはそれで面白かった。 と、電話についてのことを読んでるときに携帯が鳴ってしまい、(開始前に係員さんが、あれ ほど電源切ってくださいね〜。って注意したにもかかわらず タイミングいいんだか、悪いんだか、けど、それに対するアンディー吉さまのリアクションが 素なのか演技なのかわからんほど、茶目でかわいかったです。 休憩時間に係員さんに「あれ、演出?」と聞いてみましたら、「いえ、違いますよぉ」との ことでした。さっすが(?)おそるべし、吉さま。
 記憶をたぐって反芻しながら感想文を書いてましたら、あらあら、あのかわゆい表情が くっきり甦ってきましたわいのぉ。  あとねー、お水は2回飲んでらしたかな。一部のときだけ。二部に入ったら水は新しく 増えてましたが、休憩時間にたらふく飲んだかして、二部では飲みませんでした。って どーでもいいようなことですが。うっふふ。  黒ぐれースーツに、黒のベルベットシャツ、ノーネクタイ、眼鏡着用 靴はスェードの黒でしたよん。  麻実さんとだったら、洋モノ舞台観てみたいっす。
 2003年 1月 9日 夜 記     寝ても醒めても 表紙へ