トーク!
気をとりなおして“トーク”部分のレポートを。。 吉さまは、「吉さま」 和服の司会進行おねーさんを「イ」で書いていきます。 雛祭トーク。イが登場。それでは、お待ちかねの播磨屋に登場していただきましょう。と、上手袖よ り表われいでたる吉さま。去年のトークショーのときと同じパターンの、羽織袴にお髭はなし。
イ:去年に引き続きで、今日は雛祭で女性のお祭りですけども、どうですか?客席にも女性がたくさ んいらっしゃいますが。 吉さま:…それはそれは、おめでとうございます。 イ:雛祭りの思い出などは? 吉さま:そうですねぇ。藤間の方にいたときは妹がおりましたので、招待されて白酒飲んだり、 イ:招待ですか? 吉さま:ええ、近所の男の子や、男の子はみんなご招待。お砂糖でできた鯛や、三段になった菱餅、木 でできた菱餅をかじったり(笑)白酒飲んで真っ赤になってましたね。お酒が弱いもので。そ れでも好きでしたよ。娘が四人なので四つそろえないといけないけど、家こそ場所がないので… イ:どんな子供時代で? 吉さま:…ええ。このまんまです。 イ:(笑いつつ)そのまんまで? 吉さま:役者なんて苦労しませんから。僕らの子供時代の方がゆったりしていたんではないでしょう かね?暖をとるのは火鉢だし、雪が降ると雪つりとか(その遊び方を説明されるが理解できず。) 必ずうさぎを作りましてね。雪うさぎ。笹の葉っぱに乗せて。 イ:TVゲームなどで遊んだりは? 吉さま:興味ないことはないけどわかりませんからねぇ。目も大分遠視が強くなってきましたし。(笑) それに、悔しいんですよ。負けると悔しいんで。負けず嫌いだから。 イ:PCや携帯が発達して、インターネットのHPでも歌舞伎のところがありますが、お読みになりま せんか?ホームページなどはお読みになりませんか? 吉さま:僕は読みません。(きっぱり) イ:ハハ。。 吉さま:というのは、信念を持って一ヶ月やっているので、それと違うことを指摘されてそれを読んでも ガラッと変えられないんですね。…こう見えても落ち込みが激しいので。(笑)器用な方で、そう か、じゃ、これは明日からこうしてみようとすぐできる方ならいいんですが。僕はできませんから。 不器用なもんですから。。家内も見せないようにしておりますんでね。 イ:情報が氾濫して取り残されたりするような心配は? 吉さま:んー、どうなんですかね。でも、この間もマッキントッシュのビル・ゲイツさんが(いつから ビルはマックを買収?(^^;)地震には勝てないといってましたけど、やっぱり、自然には勝てないん じゃないですかね。…受け入れる方が頑ななほうですから、最初から無いと思って信念を持って… イ:劇評は気になりますか? 吉さま:気になります。ただ、そういう風に見えてしまったということは自分が悪いんですから… そう見えてしまったと…まぁ、大体褒められてるところだけうんうんと読んでいれば… イ:劇評には反論とかできないのですか? 吉さま:HPなどでしている役者さんもいらっしゃいますが、そう見えてしまうのは自分のせいなので、 僕は反論はしません。ただ、稽古のときまで色々考えてベストをつくしてこうやろうと決めるのでその一ヶ 月は信念を持って突っ走らないと崩れてしまうので、自分の考えと違う劇評なら次の機会にやらせていた だくといくことで。 イ:公演中の一日は? 吉さま:…朝起きて、歯を磨いて、芝居行って、帰ってきて… イ:…ハハハ。いえ、そういうことでなく…(^^; 吉さま:気難しくなっているといわれますね。自分ではわかりませんけれども。家内に言われます。 イ:それは役によって私生活でも性格が変わるというような? 吉さま:いえ、コミカルな役でも気難しい役でも同じですね。公演中は気難しくなってるようです。 自分ではわからないんですけどねぇ。下らないことには笑わなくなったり。舞台が無いときは下らないこ とでも「あっははは!」と受けたりね。 イ:眠れなくなったりはしますか? 吉さま:ああ、眠れなくなりますよ。 イ:そういうときは? 吉さま:お酒を飲みます。(きっぱり)飲めないので、(飲めないのに無理して飲むので)2時間くらい 眠って目覚めてまた眠れなくなる。飲まない方がいいですね。(自主つっこみ) 薬も飲まない方がいいので、そーいうときは無理に眠らないんですね。
イ:プレッシャーがかかりますか? 吉さま:かかりますね。一月は初めてのプレッシャーでしたね。まったくの女方さんがやる役で、まぁ、 コミカルなものとか敵役のようなものはやったことがありますけども、やっててものすごくプ レッシャーでしたね。ただ、あれは、お目目の不自由な女性の役だったので救われたんですね。 目をつむっていて見えませんから、「あー、ひでー女だなー」とか「あーつまんねーな」という 表情が見えませんでしたので。 イ:失礼な言い方かもしれませんが、とても小さくかわいく見えて、みんな泣いてましたよ。 吉さま:それも見えないんですけどね。(笑)あー、ありがとうございます。(すりすり)ですね。 (と身振り。) イ:それで、私拍手したくて、身構えてたんですけど周り中泣いていて拍手できなかったんですが、拍手 などはどうですか? 吉さま:ええ、歌舞伎の場合はどこででも。していただいていいんです。 イ:タイミングの悪い拍手は?気持ちがくじけたりしませんか? 吉さま:それは僕はありません。野次はいやだけど。拍手はどこでしてくださっても。 イ:野次ですか?とばされたことがあるのですか? 吉さま:今のところそれは幸いにしてないけど、昔はひどい野次がね、芝居中に「大根ー!」 とか、それもいい間合いで「だいこー!だいこー!だいこー!」とかね。 イ:歌舞伎は明るいところでやりますがやりにくくはないですか? 吉さま:僕は気にならないですね。 イ:ここでもそうですが、後ろまでしっかり見えますか? 吉さま:ええ、見えますよ。後ろまで見えますね。歌舞伎芝居のときもあちらに知った方がいらっしゃる こちらに知った方がいらっしゃると。それは冗談ですけども。役者さんによっては、こう眺めて 知った方にほいっと手をあげて挨拶したりね。僕はできませんねぇ。厳しく言われてきたもので すから。大体、こう、2fの正面などに目線おくといいらしいですね。まぁ、見えても役になっ てやってますから。 劇場ではお客さんに乗せられて一体化して自分の力以上のものがでてきたりもしますのでね。 イ:役者さんが乗せるのではなく、観客に乗せられるのですか? 吉さま:最初は乗せるのかもしれませんけど、その次はお客さまの方が役者を乗せていくんじゃないで しょうかね? イ:25日間のうちいい日、悪い日、入ってるお客さんによって変わることはありますか? 吉さま:ありますね。若い頃は気になったけど、今は自分に対してベストを尽して上手くいかなかったら しょうがないと。(お客さまは)鏡なんですね。舞台からお客さまの感激などを感じるのに、 これは静まり返ってるから乗ってないってわけでもないんですね。肌で感じるものとでもいうか、 一番いいのは耳に聞こえる拍手がいいですね。ただ、お弁当を食べたくてと見にきた方が(笑) 思わず見入ってくだされば「やった!」と。感激というか役者やっててよかったな〜と。 一番は贔屓の方が感激してくださるのが一番ですね。 イ:役者をやってらして良かったことと悪かったことは? 吉さま:よかったこと:吉右衛門というものを心のすみにね住まわせてもらっているということが嬉しい ですね。 悪かったこと:生理的に吉右衛門が嫌いだという方以外には、なんとかして伝えたいと想いを伝えられた らいいなぁと思いますね。 イ:気分転換などは? 吉さま:車が好きなのでドライブか、絵を描くことですね。この節はハイウェイをとばしたりね。昔は無理 なこともしましたけどね。 イ:そのとき助手席には? 吉さま:あ、一人です。僕、こーしてるとおしゃべりのようですが、これはサービスで、今日はこれ (トーク)をやりにきたのでしゃべってますが、そんなにおしゃべりじゃないんですね。 勝手だとかワガママだとか言われます。 イ:女性の場合はおしゃべりがストレス発散になりますが。 吉さま:話すことでストレス発散はないですね。 イ:寂しくはないですか? 吉さま:寂しくないです。人間生まれるときも死ぬときもひとりですから。(笑)
3月 5日 夜 もうちょっとつづく
其の二 寝ても醒めても表紙へ